身に余る票をいただき、村長として負託いただいて3年目に入りました。折り返しを迎えた訳であります。 何度も申し上げていますように、私に課せられた最重要課題は行政サービスの基盤となる、村財政を健全化に向け立て直すことであります。 この状況は今も変わっていません。 職員各位には平素村民サービスを適切に提供していただいており感謝申し上げます。村民との協働での事業企画・執行が主な当村の現況の中でこれから特に大切になることが職員諸君の企画力あるいは専門知識の習得と言った人材の育成であろうと思います。大きな自治体と異なり、また新規職員採用もままならない中では現有職員の自己研鑽、そして、外部に知識と機会を求めながら職員を育てることが必要です。その目的のために今回は2名を外部へ派遣といたしました。多くのことを吸収し戻ってきてくれること期待しています。 村民の産業別就業人口割合の70%近くを占める、観光の再生も重要で早急に取り組まなければならない課題です。 幸い、昨年、県の温泉地、スキー場地区再生モデル事業の指定を受け再生協議会を立ち上げました。また五つの部会による再生計画作成への作業が精力的になされて来ました。お陰様で今後の取り組みを具体的に網羅しました観光再生プランの策定に漕ぎ着けました。県より派遣で着任されました田嶋さんにはこのプランの実践に向けての取り組みにお力添え賜りたく御願いします。 さらに観光再生への様々な課題に集中して取り組んでほしいことから、観光担当の職員を増員しました。行政での取り組みには限界があるわけですが、現状から脱却するには、互いに協力し合い、互いに助け合い、互いに目標に向かって取組むことがもっとも大切なことかと思うものであります。何とか業界・村民の共存が深く連携することで共栄となるべく粉骨砕身の取り組みに期待します。 次に財政状況を申し上げますと、これまでの徹底した経費の削減により財政状況は想定を上回るペースで改善しています。19年度末時点で基金が一定額に達したことから、これを活用してスキー場の債務の一部を前倒しして償還し、後年度の負担を軽くすることとしました。 議会でも全会一致で承認いただきました。 具体的には19年度末で10億1、400万円余あるスキー場関連の債務のうち、財政調整基金を3億5、200万円取り崩し、平成20年度に返済予定だった2億4、900万円余と平成21・22年度分の一部9,000万円余を繰り上げ償還した、というものです。このことにより、利子負担が軽減されますし、平成20年度の公債費負担は大幅に圧縮されます。(実質公債費比率の算定の基礎となる標準財政規模が未定のため、正確な比率の算定はできませんが)財政健全化法が適用される平成20年度決算に基づく実質公債費比率は、再生基準前後にまで抑制できます。これまでの想定【平成20年度決算では比率が40%を上回り再生団体という不名誉な冠をいただかざるを得ないとして来たこと】を鑑みれば、改善への歩みは着実にペースを上げ進んでいます。 こうした財政状況をお知らせできる要因は、歳入が予想を上回ったこともありますが、力説申し上げたいのは 多くの助成金・補助金の廃止や減額の措置に対してご理解ご協力頂いている村民の皆様、そして、議員、職員各位の歳費 ・給与のカットでの協力の結果であると言うことです。この人件費の空前絶後のカットが、予定を上回る財政状況の改善に寄与していることに疑う余地はありません。 更に申し上げれば、御嶽山とその環境を守ること・森林を守る事、結果として中京の水源地として、清冽な水を供給し続けなければならないと言った王滝村の使命、これは極めて厳しい財政状況の中でも果たさなければなりません。それには村内外のお力をお借りする必要性を感じ「水と緑のふるさと基金」を設立致しました。この訴えに共感いただき、ご協力いただいています『王滝サポーター』の皆様の絆を忘れてはなりません。 職員給与につきましては20年度も20%の給与カットでご理解をいただきました。ただ、手当では5パーセント減額まで回復できました。引き続き苦しい生活給で業務を御願いしますが、17年当時の想定ではまだまだ給与・手当は25パーセントカットであったことからすれば、この面でも相当早いペースで改善しているといえます。 感謝でいっぱいです。 今後も自主財源確保への取り組みはもとより、限られた貴重な財源をいかに有効に使っていくか、効果的な財源の確保と配分を心がけてまいります。 引き続き大変厳しい財政状況の下ではありますが、均衡ある王滝村の再生に向け積極的に施策を展開してまいりますので、村民皆様の、いっそうのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
成せばなる 成さねばならぬ何事も
成らぬは人の 成さぬなりけり
第9代 米沢藩主 上杉鷹山 |
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