窮すれば則ち変ず、変ずれば則ち通ず
| 更新日: 2009年5月21日
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(信州自治5月号より)
王滝村には、3基のダムが築堤され、水力資源として利用されると共に、愛知用水として濃尾平野の東部から知多半島全域に給水され、灌漑用水・生活用水・工業用水などとして利用され多くの人々の生活を潤しています。 中でも愛知用水の水瓶として村内耕地の三分の一が湖底に沈んだ牧尾ダム建設は村の転機でした。 ダム建設以降の残村振興の柱を観光と位置づけ、スキー場を核とした地域振興策を推し進めることとなったのです。以来半世紀、王滝村は村営スキー場に延べ百三十億円余を投資してきました。平成五年度までは、施設の充実を図ることで入り込みも増える好循環がつづきました。そして観光立村の大黒柱でありつづけましたが、約六十七万人の入り込みをみたその年をピークに右肩下がりのまま今日に至っています。 安楽をむさぼったわけでもなく、誘客対策に考えられる手を打ち、投資を重ねたものの効果が現われることはありませんでした。経営主体を民営へシフトはしたものの債務の返済は村一般会計で賄わざるを得ません。その元利償還額は平成十四年から七年間で三十三億円と標準財政規模が十一億円前後の小村にとっては三年分に当たる額を返済に充ててきたことになります。 スキー場は、この地域に多くのものをもたらし、今なお地域産業の中心的存在です。その一方で多額の債務を抱えているという状況を、私たち村民は深い自省をもって受け止めてきました。 平成十七年、財政再建計画を県の指導のもと策定。この計画に基づき平成十八年度より職員給与の二十五㌫カット、百十七項目に及ぶ補助金・助成金の減額あるいは廃止、公共施設の休止、道路などの建設事業費をほぼゼロに等々まさに聖域なき歳出削減を敢行してきました。 幸い地方交付税が下げ止まったこともあって想定を上回るペースで一定の資金が確保できたことから、二度にわたっての繰り上げ償還を実施。二十一年度当初予算でも三度目の繰り上げ償還を予算化できました。 こうしたことから、財政健全化法が適用される平成二十年度決算に基づく実質公債費比率は三十二㌫台まで改善が見込まれ再生団体を回避できるとともに二年程度で健全化を達成し、一気に十㌫台前半と、極めて健全な数値となる道筋が見えてきました。思えば三年半前、国の管理下、再建に十年かかるとした計画を真摯に受け止め、村民の「痛みを共有する」覚悟が変化を生み、立て直しのめどがつくことに繋がったのだと思う今日この頃です。。 |
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