実質公債費比率について
実質公債費比率について、簡単にご説明します。
Q.「実質公債費比率」とは?
A.大雑把に言うと、王滝村に標準的に入ってくる税金や地方交付税など(実額ではなく、理論値)のうち、何%が借金の返済に使われているかを示す値です。平成18年度から使用されるようになった新しい指標で、過去3年間の平均値で示されます。
この値が一定以上になると起債(借入金)を行うことに制限がかかったり、値を抑制するために「財政健全化計画」を策定する必要があります。
Q.王滝村の値は?
A.平成20年度決算では32.1%となり、長野県内の市町村で1番高く、早期健全化基準を上回る数値となりました。そのため、平成22年3月に「財政健全化計画」を策定しました。
Q.「財政健全化計画」って何?
A.実質公債費比率の高い団体が、比率の低減を目指し策定するもので、この計画には、比率が高くなった要因や、いつまでに比率を下げるのか、その方策などを盛り込むこととされています。
平成22年3月に策定した王滝村の財政健全化計画の概要及びその実施状況は次のとおりです。
項目 | 計画概要 | 実施状況 |
---|---|---|
比率が高くなった要因 | 観光施設事業会計への借入金返済のための繰出金の増加 | |
計画期間 | 平成21年度決算時点で基準値以下とする | |
財政健全化の方策 | 観光施設事業会計企業債の繰上償還 平成21年度 2億円 |
健全化計画どおりに実施 平成21年度企業債繰上償還 2億円 |
実質公債費比率目標値 | 平成21年度決算値 23.4% | 平成21年度決算値 23.0% |
村では財政健全化計画にそった財政運営により、計画期間内に目標値を達成することができました。
Q.今後の見通しは?
A.比率の試算には不確定な要素が多く含まれているので、正確な数値は把握できませんが、現時点の公債費適正化計画では、来年度以降の実質公債費比率は13%から15%の範囲内で推移すると見込んでいます。
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王滝村役場 総務課 財政係
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